2025/12/14 17:11

12月。厳しい寒さと共に、コク深いコーヒーを求める心が刺激される季節です。

カフェグートがお届けする、12月限定「CHRISTMAS BLEND」は、単なる深煎りではありません。個性の強い3つの豆を、それぞれのポテンシャルが最大限に高まる焙煎度で仕上げた、極めて複雑で贅沢なダークトーンのブレンドです。


1. 配合豆のプロファイル:重厚なボディとエキゾチックな甘さ

今回のブレンドは、3つの個性的な高地豆が織りなす「重層的な甘さ」がテーマです。

  • A. 深煎り エチオピア ベンチ・マジ G-1 ゲシャ・カルマチ農園(ナチュラル): ゲシャ種特有のエキゾチックなアロマを、深煎りによってキャラメルやダークチェリーのような濃厚な甘さに変換。複雑な風味の「スパイス・ノート」と「奥行き」を加えます。

  • B. 深煎り マラウィ ミスクAA: アフリカ産ながら、エチオピアとは異なる、カカオのような重厚なボディと、後味に続くクリーンな苦味を提供。ブレンド全体の「骨格」と「持続性」を構築します。

  • C. 中深煎り スマトラマンデリン タノバタック: マンデリン特有のアーシー(大地を思わせる)なフレーバーを中深煎りで生かし、ブレンドに独特な「質感(マウスフィール)」と、微かなハーバルな香りを添えます。

この3種をブレンドすることで、口に入れた瞬間のゲシャの甘さ、中盤で広がるマンデリンの質感、そして最後に残るマラウィの重厚なカカオ感が、時間差で口の中に現れる「アロマの三段構造」を実現しました。


2. 焙煎深度の設計:各豆の「ピーク」を個別に捉える

このブレンドの最大のこだわりは、深煎りであっても、それぞれの豆の個性が死なないように調整したプレ・ブレンド方式です。

  • 深煎りの2種(A, B): ゲシャ種とマラウィは、セカンドクラック(2ハゼ)に入った直後の、豆の油分が表面に滲み出る直前、まさに「甘さのピーク」で熱源をカット。苦味一辺倒にならず、深煎りでも上質な甘さを残す設計です。

  • マンデリン(C): 中深煎り(シティロースト)で、マンデリン独特の重い香りが開ききるタイミングを狙いました。これにより、深煎り豆の重さに埋もれず、その個性的なハーブ感がブレンドの中で「アクセント」として機能します。

トータルで見ると、一般的なフルシティローストを超える重厚感がありながら、高品質なスペシャルティコーヒーが持つフレーバーの複雑さを失わない、極限のダークロースト・アプローチです。




今年の冬は、カフェグートの技術が詰まった、この「CHRISTMAS BLEND」で、ノスタルジーに浸る深い時間をお過ごしください。

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